土地を買ったときにハザードマップは確認したものの、当時は地盤の状況を知るすべがなかったので、なかばバクチのような状態で買ってしまいました。
実は国土地理院が地盤を色分けした土地条件図を作成しており、インターネットから閲覧できるようです。土地を買うときはこれでチェックしろってことですね。
土地条件図
前に住んでいた清瀬市北部は
凡例と照らし合わせてみると、こんな感じで概ね武蔵野台地に載っているものの、けやき通り沿いや志木街道沿いは台地ではなく谷間になっていること、気象衛星センターや旭が丘団地は切り土した土地にあること、逆に台田団地は盛り土した土地にあることなどが分かります。
谷地や旧水部、盛り土した場所は地盤的には強くはないので、これを見ることである程度地盤改良が出やすいか判断できるかと思います。
買った土地は……
もちろん、買った土地についても調べてみました。以前、担当営業氏から近隣の地盤調査結果をいただいたときに
この辺は川沿いといえば川沿いで、しかも昭和 30 年代に分譲宅地として売り出した際に北側は盛り土をしたらしいのですが、うちの周辺は盛り土をしていなかったとか。
と書きました。
土地条件図で確認すると、確かにうちのブロックは台地に載っているものの、3ブロックほど北東に行った地点から北東側は盛り土となっていました。
土地条件図でも台地に載った土地だということが分かり、心の平安を保つことができました。
おまけ
河岸段丘
全然注文住宅とは関係なくなってしまいますが、これは結構おもしろくて、例えば、柳瀬川や落合川など、荒川水系の川沿いには河岸段丘が発達しています。実はこの河岸段丘は柳瀬川や落合川が刻んだのではなく、かつて北側にも流れていた多摩川が刻んだんだそうです。
その段丘面がどこにあるか、土地条件図から読み解くことができます。
正直、清瀬市役所北側の段丘面は坂にはなっているものの急でもないのでイマイチ分かりづらいのですが……
大和川
他にも大阪の大和川は江戸時代中期に西に流れるよう付け替えているんですが、土地条件図を見れば旧流路が一目瞭然です。
今から数十年前、小学校時代に郷土史で大和川の付け替えを習ったのですが、確かにそのときに見た旧流路と同じ形で黄土色に表示されています。久しぶりに懐かしいものを見た気がしましたw