いよいよ引き渡されましたが、我が家の場合、入居を急いだこともあって引き渡しの翌日に入居することにしました。
そのため、引き渡し日にLAN配線をすることにしました。
空配管と無線 LAN
タマホームの場合、標準で空配管を 1 本通すことができます。配管場所は自由に設定できますが、だいたいは 1 階と 2 階に通すようなイメージになるようです。
我が家の場合、他と同じだとは思いますが LAN 配線を通すことにして、LDK と書斎スペースを繋ぐことにしました。原則として無線 LAN を設置するので端末はそれでいいのですが、特に 5GHz の場合は 2.4GHz と比べると電波の届く範囲が狭くなる分、無線 LAN アクセスポイントを LDK に置いた場合に 2 階の反対側の端だと通信が不安定になる可能性があります。
実際、うちの実家で無線 LAN が出回り始めた頃 (11Mbps の時代) に敷設したところ、2 階ではほとんど接続できなくなっていました。それ以降、時代が進んで親機を取り替えた頃にはなんとか 2 階でも接続できてはいましたが、それでも不安定なのは変わらない状況だった感じです。
それを踏まえて、今回は 2 階まで有線接続して 1階と 2 階にそれぞれ無線 LAN 親機を設置してカバーすることにしました。
準備するもの
今回配管するに当たって準備するものは以下です。
- Panasonic ぐっとす情報モジュラジャック CAT6 用
- 無線 LAN ケーブル CAT6
- 必要に応じてコンセントパネル
- ニッパー
- ケーブルストリッパーまたは LAN ケーブル用かしめ工具。なければカッターナイフ。
ぐっとす
今回の主役はなんといってもPanasonic ぐっとす情報モジュラジャック CAT6 用です。
これがあると割と簡単に LAN メス側をコンセントパネルにつけることができます。
ケーブル
次にケーブルですが、これは敢えて芯材が入っている CAT6 を使います。コネクタ付きのものだと CAT6 でも細いものが出回っていますが、通線ワイヤーを使わない限り施工性に関わるので敢えて太いのを買った方がいいかと思います。
今後使うならケーブルのみをリール買いすれば安いのですが、一般家庭だとあまり使わないかと思いますので、10m 前後のコネクタ付きのものを買ってコネクタ部分をカットして使います。
我が家の場合は、
100m リール買いしてしまいました。これとかしめ工具、コネクタ部分を買えば必要な長さのケーブルを自作できるので、家庭でサーバ運用していたりするといい感じの長さのケーブルを作れます。
工具類
ニッパーはケーブルと芯材のカットに使います。また、LAN ケーブルの被覆を剥くのに専用のケーブルストリッパーまたはストリッパーがついているかしめ工具を使います。なければカッターナイフを使いますが、カッターナイフだと中にあるワイヤーを傷つけてしまう可能性があるのでできれば専用の工具を使うのがいいかと思います。
施工
施工はそんなに難しくなく、空配管のあるところにはこんな感じのケーブルホールがついているのでまずそこのパネルを外します。
さらにコンセントパネルの白い枠を外すと、ケーブルホールがついているプラスチックの枠を外せますので、これを外してケーブルホールも外します。ケーブルホールはマイナスドライバーでこじれば外れますが、プラスチック枠が割れることもあるので割れたらホームセンターで新しいのを買ってくる必要があります。
ここまでできたらあとは配管にケーブルを通すだけです。オレンジ色の空配管が見えるはずですので、そこにケーブルを通していきます。
プロなら専用の通線ワイヤーを使えば割とすぐ通せますが、1 回の配線のために 5,000 円 〜 8,000 円もする通線ワイヤーは買えないので工夫する必要があります。
よくある方法が、ビニール紐を軽く通して反対側から掃除機で吸って先にビニール紐を通し、その紐に LAN ケーブルを括って配線する方法です。最初これを試したのですが、サイクロン式掃除機で吸引力に欠ける上、うまく空配管から給気できなくて失敗してしまいました。
そこで、何も考えずにケーブルを通しました。本来は LAN ケーブルなら CAT5e でもいいのですが、ケーブルのみで配管することを考えると芯線がある分曲がりにくい CAT6 でやったほうがいいかと思います。通信容量的にも CAT6 のほうが上ですし、ノイズにも強いので、CAT5e にするメリットはわずかな価格差のみです。
配線が終わったら、必要分だけ残してケーブルをカットした上で、ケーブルの被覆を 4cm ほど剥いて芯線だけを切ります。CAT6 の場合はワイヤーが撚られているので、これも元に戻します。
この写真は配線を間違えて再施工時のものなので若干ワイヤーが短めになっていますが、長めに剥いておいた方が作業性は遙かに向上します。
ケーブルの準備ができたら、ぐっとすの色指示通りにワイヤーをはめていきます。橙色と緑色のものは A と B 両方のパターンがありますが、両端をどちらかに揃えておけば ok です。
この時点では軽くはめるくらいにしておきますが、はめ込み終われば青色のキャップについているツメでぐっと押し込んでいきます。
カチッと手応えがあるので、そこまで押し込めば完了です。
ワイヤーの被覆を剥かないので本当に動くか心配になりますが、手応えがあった時点で被覆に穴があいて導通するので問題ありません。
8 本とも繋ぎ終えれば、余分なワイヤーをニッパーでカットしてから青色のキャップをはめ込みます。これで接続は完了です。元通りにネジ止めしてコンセントパネルをはめます。
それぞれ 1 口ずつにするなら問題ありませんが、2 口つける場合はコンセントパネルを買い換える必要がある場合があります。この場合はホームセンターに売っているはずなのでホームセンターで仕入れれば ok です。